
lionfish, taken in Kushimoto, Wakayama.
この際だから、lionfishの写真を終わらせてしまおう。
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作業船が風を切る。
海と空の色が、無彩色のトーンの違いでしかない。
深い緑色の水面に飛び込む。
頭皮の毛穴がギシギシと音をたてて閉じていくような、感覚。
「ドライスーツの中にもう一枚着るべきだったか?」
「フードをかぶるべきだったか!」
全て手遅れである。
別にとんでもなく寒いわけでもなく、
水温がとんでもなく低かったわけでもなかったが、
ダイビングがあまり快適でない時期がやってきたのは、
間違いないのだ。
透視度は3〜4メートル程度か。
腕の先が見えなくなるほどに濁っていた大阪湾や芦屋浜に比べたら、
これはもう、驚き。
とは言っても、浮遊物の量は半端ではない。
悪天候の下、太陽の光などまったく期待できず、
頼みの綱のストロボの光は浮遊するいかがわしい物体によってがんがんディフューズされ、
どれだけアームを伸ばしても、
写真には、いかがわしい雪が舞っている。
メリークリスマス。
1時間ほど潜って、
再び風を切る作業船。
寒いぞ、おい。
気づけば雲の割れ目から太陽が。
今潜ったら、水面から差し込む光が、
サカナの群れをゆらめいて照らしているのだろう、
と塩の味のする指をくわえてみても、もう遅いのだ。
冷水シャワーで頭を洗う。
インスタントのコーヒーが、
この世のものとは思えないほどに、しみる。
ビバ、潜水。
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近く、車を買わないといけなくなる公算が高い。
興味のないものを買わないといけないのは、
非常に不本意だ。
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英会話喫茶、前回+1。